会長のあいさつ

公益社団法人 栃木県看護協会 会長 朝野 春美
会員の皆様には、日頃より栃木県看護協会の活動にご支援、ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
流行が長期化し、私たちの生活にさまざまな影響を及ぼしている新型コロナ感染症ですが、この5月から感染症法上の位置づけが5類に移行し、生活上の行動制限も徐々に緩和されつつあります。
そのような中、6月17日(土)に今年度の当協会通常総会が無事終了いたしました。
看護職に対する役割期待が高まり、活動領域が拡大する中、総会でもご報告させていただきましたが、当協会では令和5年度の重点政策として次の5点を掲げ、その実現に向けての取組を実施してまいります。
1 看護の安全性・専門性の向上と実践力の強化
2 地域包括ケアシステムの構築と推進
3 看護職の働き方改革の推進
4 県民の健康・福祉に貢献できる体制整備
5 看護に係る普及啓発と組織強化
少子化が進む中、新たな看護の担い手を確保することが課題となっています。
そのため、当協会では小・中・高校生への「看護」に関する情報発信の機会を増やす取組をしています。
また、併せて看護を志す方々へよりよい学びの環境を整えることが重要であると考えています。
そこで、看護教育現場をはじめ、臨床現場、行政、看護職能団体等、関係者の方々みんなで、看護学生や若手看護師を取り巻く状況を共有し、よりよい環境を整えていくために何が必要か、何ができるかを考えていく場として、令和4年度から「看護師基礎教育を考える会」を開始しました。
2年目となる今年度は、9月に教育現場の現状と課題について考えていく計画をしています。
また、今回のコロナ禍において、当協会では県内の医療機関や介護施設等に感染管理認定看護師の派遣を行う事業を実施し、改めて専門性の高い看護職の必要性を実感しました。
今後は専門性の高い看護職の確保とともに、県内でその専門性を遺憾なく発揮していただけるような仕組みづくりに取り組んでいきたいと思います。
急速に少子高齢化が進展する中、われわれ看護職への役割期待は今後ますます高まり、活動領域も拡大しています。
そのような状況に対応していくためには、看護の専門職としての資質を高めることはもちろん、それぞれの活動現場で生じているさまざまな課題について整理し、現場の声を行政や関係団体等に届け、課題改善のための働きかけを行っていくことが重要と考えます。
一人一人では解決が困難な課題も、職能団体としての組織力を生かして取り組んでいきたいと思いますので、今後ともご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。